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いぶき学院

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勉強のやる気って何だ?親が知りたい子どものやる気の話。

「勉強でやる気が出るの?誰だって勉強なんかしたくない!」

「やる気が起きない嫌いなものを“勉強”と言う」のではないでしょうか?
好きな事をやっている時に“勉強”をしていると思いましたか?
好きで楽器を演奏している場合、それを“音楽の勉強”をしていると思いましたか?
料理やお菓子を作っている時、 “家庭科の勉強”をしていると思いましたか?
野球、サッカー、テニス・・・等スポーツをやっていてそれを“体育の勉強”と言いますか?

私はスポーツが好きで色々なスポーツをやったり見たり、本を読んだりしましたが、少なくともそれを“勉強”しているとは思いませんでした。“勉強”になっているかもしれませんが、それは楽しいからであり好きだから“勉強”とは思っていませんでした。小学生時代は毎日毎日遊び、好きな事をやっていましたが、その時に学んだことは学校の勉強にも役に立ち、今でもその時の体験から学んだことをいぶき学院の授業で話しています。例えば、動物や植物の事、物づくりについては木工から電気や機械の事、自然現象については風や雲や雷などは、遊びから得た知識で机に座って身に付けた事ではありません。結果的にそれが理科などの自然科学、技術や美術や家庭科というものづくりの教科に、体育でも野球やサッカー、水泳などには役立ちました。本も好きで1日1冊ペースで読んでいた時期も有りましたが、「これは国語の勉強だ」という意識で読んではいません。作文や感想文も好きで先生から書けと言われても、嫌ではありませんでしたから喜んで書いていました。「表現力を付けるため」などという意識は微塵も有りませんでした。

絶対的な事があります。誰でも好きな事は身に付く(得意である)。誰でも好きな事は面倒でもやる。「好きこそものの上手なれ」なんです。好きな事をやっていることは、それについては詳しくなり上達もするのですが、その時は“勉強”しているという意識はないと思います。

ですから、嫌いな“勉強”に対するやる気なんか起きるわけがないのです!
それなのに「やる気を出せ」と周りから言われても、出ないのが当然です。だって勉強嫌いなのですから、やる気になる事は土台無理な話です。

でも、やる気は出なくても勉強をやり始めることは可能だと思います!

「やる気が起きない嫌いなものを“勉強”と言う」

「どんなに環境を整えても、どんなに勉強をせよと言われても勉強をやる気にならない」と思います。それがきっかけとなって、やり始めることもあるとは思いますが、やる気になるための条件としては弱いものだと私は思います。

例えば、親が勉強部屋を用意して、参考書とか問題集などの教材を買い与え、規則正しい生活や食生活にも気を使い、時には勉強の面倒もみたりする。家族旅行や家庭団欒を犠牲にして、家庭ではテレビもつけず、音楽も聞かず、全てを本人の受験勉強のために考えて行動したとして、本人はやる気になりますか?
お母さんお父さんは、良い環境で勉強していましたか?良い環境だからやる気になりましたか?

お母さんやお父さんも不十分な環境でも勉強をした経験があると思います。学校の勉強だけではありません。家事や仕事も同じです。道具や機材、資金や場所など不十分な状況でも、工夫して乗り切ってきたのではないでしょうか?
やる気があるならば、どんな劣悪な環境でも勉強をするはずです。

ただし、本当はやりたいのにできないケースもあるはずです。道具が無い。教材が無い。家庭では学習できる状況(兄弟がうるさい・場所がない・ゲームをやってしまう・寝てしまう)がない。既に学校でやっていることがわからない。勉強法がわからない・・・等は環境を整えると解決することは有りますが、そこを言い訳として勉強をしない子もいることも確かです。そこをきっちり見極めた上で親は適切な対応をすることです。学校でやっていることがわからない、勉強法がわからないについては学習塾が力になれるかもしれません。

ですから、親が環境を整えたり気を配ったりするのは、本人がやる気になった時のためであり、やる気にするために整える(やる気にする有効手段)という考えは違うことになります。

そもそも嫌いな“勉強”に対してやる気になるわけがないのです。そう考えると、やる気にならせるのではなく、勉強をやり始めさせる手段を講じるしかありません。

「環境を整えても、やる気にならないのが勉強」

人は目の前の好きな事、楽しい事には飛びつくものです。

私が学習塾で講師を始めた時、空前の塾ブームでした。景気が右肩上がりで家庭は共働きが多く、塾が託児所みたいな感じでもあり、ほとんどの子が塾通いをしていたのではないでしょうか。ですから、勉強をしたくない子が多く塾通いをしていました。

その最初に勤めた塾に通う子は学校で平均点以下の子が多く、まったくやる気のない子も少なくなく、授業中に歌いながら踊っている女の子がいたことを今でも覚えています。「学習塾ってこういうところなんだ。」と当時の私は思いました。

その塾に通う中学生の多くは全然話を聞かないでおしゃべりばかりしていました。注意したり、叱ったりすると逆切れする。挙句の果ては塾長に「鈴木先生は悪い先生です。やめさせてください。」と直訴されたことも有りました。

一番やる気の無い子がいるクラスが水曜日にあり、水曜日になると朝から胃が痛い状況でした。そんな中で、「どうしたら話を聞いてくれるのか」、「いやこの子たちには、そもそも集中力が備わっていないのではないか」と色々考えさせられました。今思うとその時に、私は塾講師として一番多くの事を学んだかもしれません。

そして、考えたことは、「この子たちでも、テレビのアニメを30分間集中してみているはずだ。だから集中力が備わっていないわけはない。」、「では、なぜアニメは集中できるのだろうか。」と考え、「面白ければ集中できるはずだ。」と言うことに行き着きました。

「将来、勉強しないと…」とか、「高校受験で大切な事は…」とか、「学校の試験では…」とか、「これを知らないと困ってしまう…」等の話は全く受け付けてくれません。そんな勉強嫌いの子たちが集まっていて、やる気など全くないクラスで私の話を聞かせるためには、「①おもしろい話、②興味のある話、③役立つ話」をしていくことだと結論付けて実行していきました。

当時、教えていた社会の歴史の授業では必ず授業の中に教科書に出ていない、試験に関係が無くても、おもしろいエピソードを授業中に1つ入れるようにしました。インターネットの無い時代ですから、本を読み調べて「これだ」と思う話を探して、授業中に子供たちに聞かせるのです。理科の授業では「なぜ、どうして」を多くして興味関心を引くようにしました。すると、子供たちが少しずつ話を聞いてくれるようになりました。

やる気になることに関して有効と考えられていることは、「①自分のやりたいことをやるために」と将来の夢や目標を持たせること、そして「②このままだと進学できない」と言う危機感を持たせることです。

しかし、人は目の前の好きな事、楽しい事に心を奪われ、嫌いな事は後回しにしてしまうものです。だから人は嫌いな勉強に対して、やる気を出しません。

「人は嫌いな勉強に対して、やる気をださない」

「自分はどんなことでも長続きしない」と思っている方はいらっしゃいますか。
本当は充分続いているのにそのように思っているだけかもしれませんし、本当に長続きしていないのかもしれません。
ところで長続きするとは、いったいどのくらい続く事を言うのでしょうか?
習い事で1ヶ月、半年、1年、3年・・・、書道や柔道、剣道などで段を取るまで・・・、部活動などで最後の大会が終わるまで・・・。

又、長続きしないということはどんな事なのでしょうか?
ゲームやスマホを試験が終わるまでやめようと思っていたのに、ついやってしまった。
志望校合格まで頑張って勉強しようと心に決めたのに、勉強をせずに誘惑に負けて友達と遊んでしまった。
禁煙を誓ったのに吸ってしまったり、お酒を週1日抜こうと思っていても抜けなかったり。

それではどうして続かないのでしょうか?
でも、長続きしないという人でも、長続きをした経験があるのではないでしょうか。だとしたら、自分自身には長続きする素質(力)があり、長続きしない原因は自分にあるのではなく、外に要因があるはずです。
長続きしたことを思い出してみましょう。
釣り、ダンス、野球、サッカー、ゲーム、ライン、電車を見る事、喫煙、飲酒、ショッピング、読書、コレクション、映画鑑賞、連続テレビドラマ鑑賞、盆栽、好きな歌手のコンサートに行くこと、プロ野球観戦に行くこと・・・
そして、それらの長続きしたことに共通することは、「楽しい」ではないでしょうか。
長続きしなかったことは辛くなかったですか。苦しいことではなかったですか。面倒臭いと思ったら続けることは難しくなります。
辛いことは継続が難しいです。ですから辛いことでも、「やると決めた事だから頑張る」と決断し、1ヶ月も続けられればすごいことだと思います。長く続かなかったではなく、むしろ長続きです。

何かの区切り、初段を取るとか、最後の大会までとか、合格するとか目標達成まで続かなかったとしても、辛いことなら続かないので当然です。どこかに無理があったからです。
ゲームをやめる、禁煙や禁酒は辛いことです。だからやめられないのです。

目標達成まで続けることができなかった理由の辛いこと、苦しいこと、無理していたことを排除することができれば最後まで、やり抜くことができるかもしれませんし、達成できなくても満足漢が得られるかもしれません。

なぜなら目標達成に向けて頑張る事は人を成長させることになるからです。辛くても苦しくても頑張れるのは、その後に待っている達成感、充実感という喜びがあるからです。ただ、そこに価値観が見いだせないときには一気にやる気を失います。ひとりで頑張れる人もいますが、そうならないために、周りの支えが必要になることも有ります。

ゲームをやめる事が辛く、ゲームをやることが楽しければ、ゲームをやめることはできません。ゲームをやめることができるとしたら、又はゲームをほどほどにすることができるとしたら、その他に楽しみを見つけることです。他の楽しみとは、テレビとか音楽、趣味、友達と出かける事なども考えられますが、勉強に楽しみを見つけることができないか考えてみることにします。

煙草もお酒も、吸わない事、飲まないことが、体にとって楽になる事、気持ちの上で楽になる事を実感できれば止められる可能性が出てきます。医者にストップをかけられると、その方が後で楽になると考えて、今は我慢することができるかもしれません。

無理なことは続きません。辛いこと苦しいことも続きません。ただ、それらはその後に待っている充実感を楽しみとしていくことで継続できるかもしれません。
楽になることのために人は行動を変えられます。そして、楽しいことは長く続けることができるはずです。

「楽になるために人は行動を変えられる。楽しいことは集中と継続ができる」

今やっていることが辛いことでも、未来の夢を叶えるためには辛抱できる。苦しいことでも、未来を信じて我慢できる。そして、辛抱して我慢して諦めなかった人だけが辿り着くものを夢と言うのかもしれません。本来勉強は人の好奇心や知識欲から学ぼうという気持ちが湧き、自ら勉強していくもののはずです。しかし、受験勉強ではその学ぶことの本質を蔑にしていることがあるかもしれません。受験勉強だと、どうしても受験へ向けての学習計画もあり、受験に出ない部分は割愛せざるを得なかったり、考えさせる時間を長く取れなかったりすることがあります。以前、高校受験生(中3生)に「銅は加熱すると酸化銅になるのに、酸化銀は加熱すると銀になるのはどうしてですか」と質問されました。すごく不思議ですよね。すごくいい質問ですよね。質問した子は素晴らしいです。でも、それは高校受験では不要なものなのです。好奇心や知識欲が満たされないと、本当は楽しいはずの勉強が辛く苦しいものとなってしまうのです。それでは勉強が好きになれるはずもなく、勉強をやろうという気も起きないのは無理も有りません。逆に楽しければ、どんな難しい話でも子供たちは一生懸命に聞いてくれます。そして、真剣に考え結論を導き出そうと頑張るのです。いぶき学院の小学生の非受験クラスの子たちは、好奇心が旺盛です。受験(テスト)に出るとか出ないとか、大切だとか、後で困るとか関係なしに、面白いこと、興味がある事に食いついてきます。それが中学内容でも高校や時には大学の内容でも、一生懸命に考えます。中学受験をしない子たちは学校の学習内容を充分学習する余裕があり、授業は楽しく進めていくことが可能なのです。一緒に考えて、友達の考えを聞いて、自分の考えを発表して、再びみんなで考えていく。自分たちで学ぶ楽しさが生まれるのです。その中で興味があることや疑問に思うことを、小学生の範囲を超えて質問してきますから、「なぜ」、「どうして」をある程度のレベルまで引き上げることが可能になるのです。同様に、受験勉強でも楽しくできるならば継続して頑張れるはずなのです。

「他の意思から継続できる」

受験勉強を楽しくできるならば、勉強を継続して頑張ることができるのです。

•目的意識を持ち目標を設定して、その目標を達成するための学習計画を立てることから始める。
どんなことでも「何のために」という意識を持つことは重要です。目的意識を持つことで、ぶれずに最後まで継続して頑張れます。そして、目標を設定してそれをクリアするための学習計画を立てて、学習に取り組みます。目標をクリアすることが自信につながり楽しみにもなるはずです。目標は目的を達成するために必要なことです。必ず数値目標として掲げるようにしましょう。最終目標以外に短期(1~3か月)目標も有った方が良いです。また、学校の試験や模擬テスト毎に目標を設定していくことは必ずすることです。到達できない目標、やり遂げることが困難な計画は、その都度変更していくことになります。

•「入試に出る」とか「出ない」とかを気にせず、「知りたいこと」、「疑問に思った」ことを学んでいく。
「なぜ」、「どうして」という気持ちを持ち、その気持ちに従い学ぶことへの関心と意欲を重視していくことが、勉強の楽しさにつながります。教科書に書いていない事や教わっていない事でも、調べたり先生に質問したりすることは良いことです。無駄な勉強は有りません。

•「とにかく覚えればいい」、「わからなくなったら覚えればいい」という考えは捨てて、「見ないで言える、説明できる事(わかる事)」を増やしていく。
覚え始まったら後戻りできなくなります。覚え続けなければ成績を維持できないという罠にはまり、覚えるという作業から抜け出せず、学習時間を増やしても成果は期待できません。「やり方を忘れた」は危険な兆候です。覚えても覚えても、前に覚えたことを忘れていくので、知識量は殆ど変りません。しかも、理由を考えない丸暗記では、覚えていたのに書けなかったり、勉強したはずなのに少し問題が違うとできなかったりします。忘れない一番の方法は、覚えないことなのです。例えば、数学の公式を覚えて活用するのではなく、理解して“当たり前”にすると公式を考えなくても解けるようになります。覚える学習法は苦しく辛いものです。理解する学習法は楽で、やったことがない問題も解けることになり学習の楽しさを知ることになるはずです。「わかった!」という喜びは学習の継続に不可欠です。できない事やわからない事を気にするよりも、できた事わかった事に喜びを持っていくことです。誰でも最初から全部わかる人はいません。「千里の道も一歩から」です。

目標を達成する楽しさ、興味のあることを知る楽しさ、楽に学べる楽しさを持てれば、勉強をしているという感覚ではなく、自分の好きなことをしているという感覚になります。
ただ、現実にはどうしても好きになれない、楽しくなれないこともあるはずです。それを勉強というのです。その嫌いな勉強の先に“楽”が待っていることも確かな事です。そのために勉強も必要なのです。

どちらにせよ、誰でもどんなことでも、考え方しだいで、意欲的に前向きに頑張ることができることは間違いありません。

投稿日:2018-02-02

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