品川学藝高等学校は、東急大井町線下神明駅から徒歩数分の静かな住宅街にある高校です。
元は日本音楽高等学校という名前の女子高でしたが、2023年に共学化とともに改称。
合わせてリベラルアーツ(文理進学)コースやeスポーツコースを擁する普通科を設置しました。
去年度の卒業生が、ちょうど改称後の1期生にあたります。
日本最古の私立音楽学校として120年を超える歴史を持つだけあり、バレエ専攻とミュージカル専攻、そしてミュージック専攻のある音楽科が生徒の半数以上を占めます。
その一方で、普通科の設置によって進学校的な側面も持つようになったように思えますが、実のところ音楽科の生徒も多くはまず四年制大学を志望するとのことです。
世界で活躍する人材の育成を掲げており、Grobal English という授業を設置しています。
イメージとしては習熟度別に英検の取得を目標とした授業だといいます。
レベルの高い英語力を養うことを目指す一方で、英語が苦手な子には基礎レベルの内容を補うことも出来るようになっているとか。
その他、希望者には海外留学などより実践的な英語の使用を促す施策もあります。
またオープンスクールで中学生に向けて、在校生自身が高校での学びの魅力などを発表する機会を設けています。
面白いのは、オープンスクール本番前に小学館集英社プロダクションの方を招いて発表内容の講評をしてもらうという企画があることです。
人に伝えることのプロに見てもらうことで、より実践的で高度な力を養うことを狙ったものだといいます。
音楽学校としての背景を持ちながらも、音楽だけではなく英語力や表現力といった総合的な力を養う。
そして「感動の創り手たれ」というモットーが示すように、他者に感動を与える人材を世界に広げていくのが品川学藝高等学校の目指す姿なのかもしれません。
少し話は変わりますが、進学する上で避けては通れない学費について、嬉しい話です。
東京都の私立高校の授業料無償化により私立高校へ進学する層が増加している中、品川学藝高等学校は「大学進学応援制度」によって更に金銭的な負担を軽減できます。
都の授業料無償化は名前の通り授業料のみを対象とした制度ですが、「大学進学応援制度」は授業料のみならず、施設維持費や教材費といった他の学費をも免除してくれます。
以前存在した近隣5区の居住者に対する入試検定料免除は撤廃されたものの、この新たな制度により1年次にかかる学費が100万ほどになるところを入学金25万に抑えることができるので、入学者にとっては負担が更に減ったと言えます。
この制度の適用条件は3つ(※₁)あるうちのいずれかに当てはまっていればよく、また年収や地域による制限もないので、対象となる層は多いと思います。
また受験年度の12月までに申請することになりますが、これを申請したことによる受験への制限(単願推薦のみだとか、申請者は入学することを確約するだとか)は一切ないということなので、気軽に申請しやすいのも強みです。
そして初年度のみならず、2年次・3年次も3つある条件(※₂)のうちいずれかを満たしていれば引き続きこの制度を受けることができます。
※₁ A英検3級以上
B品川学藝高等学校の定める模試(Vもぎ等)を受験していること
C直近の評定が9教科27以上または5教科15以上
※₂ A高1終了時には英検準2級以上・高2終了時には英検準2級プラス以上取得
B進研模試のGTZが3教科でBランク以上
C年間の評定平均が3.5以上
最後に、品川学藝高等学校の2027年度入試についてです。
単願推薦の基準が5科17または9科29となっており、ちょうどオール3のところから2科目4があればOKという形となります。
加点措置の上限が+2ptなので、オール3でも加点措置によって基準を満たすこともできます。
なお併願優遇の場合は、5科18または9科30と更に1ptずつ基準が上がります。
一般入試を受ける場合は、英検3級なら70点、準2級以上なら100点(100点満点中)の点数保障があり、英検取得者に優遇があります。
普通科の設置や新たな制度によって高校での学びの間口を広げる品川学藝高等学校。
以前は金銭的なことを考えるなら都立へ……というのが一般的でしたが、様々な制度によって私立も選び易くなってきたいま、大学への備えもできる品川学藝高等学校を選択肢の一つとして見てみてはいかがでしょうか。