大人に言われて「いじめをしない」のではなく、「いじめはよくない」と子どもたち自身の内側から声があがるようにならなければ、根本的な解決にはなりません。そのために、私たちは映画『ダーティ・ユー』を通じて、子どもたちがいじめについて深く考えるきっかけをつくろうと、継続的な話し合いを重ねてきました。
この話し合いは、関西と関東にまたがるメンバーで構成されているため、オンラインで行っています。２週間に１度のペースで、丁寧に企画を進めています。
制作する映画『ダーティ・ユー』は、いわゆる商業映画ではなく、自主映画として制作されます。商業映画は映画館での興行収入を主な目的とするため、観客動員数が重視され、その結果として、テーマ性やメッセージ性が後回しにされることも少なくありません。一方、自主映画は、制作者の意図や伝えたいメッセージが色濃く反映されやすく、私たちの目指す方向により適しています。
この自主映画を、多くの学校や学習塾に自由に上映してもらえるようにし、全国の子どもたちに届けたいと考えています。そして子どもたちには、映画を通して「感じて」「考えて」、そして「変わって」いってほしい――そう願っています。
－続く