新年度を迎えるにあたり、学習塾をお考えの方が多くいらっしゃると思います。学習塾選びについて少しだけお話しします。結局、いぶき学院の宣伝になるかもしれません。（笑）
いぶき学院 鈴木正之
INDEX
個別指導とグループ指導
学習塾の指導形態は、大きく２つに分けられます。個別指導とグループ指導です。どちらも良い点があります。私個人の考えでは、「目的が同じならグループ指導」と考えています。もちろん、目的の異なる人が同じ授業を受けることは変なことです。なぜなら授業は目的を持って行われているからです。ただ、グループ指導は授業の日時が固定されていることや、学力や成績が異なる人に対して同じ授業をするということで無理があります。しかし、その無理が頑張ろうという気持ちになるのです。「みんなについていこう。」、「宿題をやっていかないとまずいから頑張ろう。」とやる気になったり、「いろいろな考えがあるんだなぁ。」と自分と他人の違いを認識して自分を知ることができたり、話の聞き方、学習の仕方、ノートの取り方なども向上します。グループ指導に合わない人は個別指導になります。学校の進度、学力レベル、授業時間、性格的なこと等です。
大手塾と個人塾
「大手塾でないと心配」ですか？「大手塾の方が学力が伸びる」のでしょうか？大手塾、ＦＣの塾、個人塾と学習塾も色々とありますが、自分の目的に合わせて選ぶことが大切です。それぞれの塾に良い面があるからです。大手塾やＦＣの塾については、システムがきちんと整っていていると思います。個人塾は本当にいろいろな塾があります。ですから、何のために学習塾に入るのかという目的をはっきりとさせること。そして、その学習塾で目的を達成できるのかどうかを吟味してください。性格的なものも当然ありますし、塾の雰囲気や先生への信頼感は大切なものとなるでしょう。学習塾は病院と同じで、大きな病院だから安心、小さな病院だからダメということもありません。マッサージや整体、美容院についても同じことが言えると思います。私も病院は信頼できる先生がいるからそこに行きますし、マッサージも信頼できる個人の人にいつもお願いしています。もちろん設備の整った大きな病院へも行きます。目的が異なるからです。
学習塾の役割
「成績を伸ばす。」、「学力をつける。」、「進路指導をしっかりする。」それは当然です。「面倒見がいい。」これも当然です。以前、某カウンセリングの研修会に参加した時、数百人の参加者の中で学習塾の人間が私１人で、他は全部学校の先生（ほとんど公立）ということがあり、何人もの方に「どうして学習塾の先生ここにいるのか？」と尋ねられました。どうやら、学習塾は勉強をさせて志望校に合格させるところと思っていたようです。確かに、それは学習塾の役割だと思いますが、私はそこだけだとていませんし、それが第一とは考えていません。「志望校合格が第一！」で子供達も保護者もその気になって、合格のためになりふり構わず、どんなことをしてでも合格を目指す世の中って、この先「どうなっちゃうの？」と思います。先日行われたパラリンピックで、あるメダリストが「メダルを取れなかった選手も一生懸命にやっただ。彼らもぜひフォーカスしてあげて欲しい。」と言っていました。受験ではどんなに頑張っても不合格者は出てしまいます。ですから、我々は合否よりも、その後の人生にフォーカスしたいと考えています。どんなにレベルの高い学校に進学しても、今の世の中では将来が約束されるものではありません。「合格させればいい。塾の合格実績となる。」という考え方はいぶき学院には存在しません。受験の不合格も、人生における失敗や挫折も未来に向けての財産です。受験に対して前向きに取り組み、精一杯やることに無駄はありません。それによって子供たちは大きく成長し、その経験が一生成長できる人間へと導くと考えています。夢を持ち、結果を受け止めて新たな目標に向けて前進できる人間を育むことが、いぶき学院の役割です。
