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中学生英語の学習内容が大きく変更!高校受験対策はどうなる?

ここでは、中学英語の授業内容の変更点や学習ポイントをまとめています。2021年から中学英語の教科書は改訂され、学習内容が大幅に変わっています。話すことに力を入れており、覚える英単語数もグッと増えています。当然、高校受験にも影響があると考えられるでしょう。早いうちから中学英語の学習に力をいれて準備をしておくと安心です。

学年別英語学習と変更点

まず初めに、学年別の英語学習内容と変更点を紹介していきます。中学生で学ぶ英語は、英語力を身につけるための基礎となる部分です。基礎学力の定着に力を入れると、高校や大学に進学しても通用する一生モノの英語力が身につくでしょう。

学年別英語学習と変更点

中学1年生の英語学習内容と変更点

中学1年生では、アルファベットと基本的な英単語を学んでいきます。そのほか、中学1年生の英語の授業では、be動詞の現在形・be動詞の過去形・一般動詞の現在形・一般動詞の過去形について学びます。英語は日本語と違って単語の並べ方が変わるので、主語と動詞の関係性を初めに知っておく必要があるのです。結末を日本語は最後に話しますが、英語は最初に明かしてしまいます。たとえば「This is~.」の場合は、“これ(主語)です(be動詞)~”と主語・動詞がワンセットになっており、日本語とは全く語順が違います。中学1年生の英語では主語と動詞の関係性を掴んだら、名詞・冠詞・形容詞・代名詞・助動詞と文を彩る言葉を学んでステップアップしていきます。

 

命令文や疑問詞も、中学1年生の英語の学習範囲です。命令文は大事なことを端的に伝えるために、疑問詞は質問を投げかけるために学びます。また、現在形を学んだだけでは習慣的にしていることしか表現できないため、今この瞬間にしていることを表す現在進行形も学習します。さらに、2021年からは、感情をストレートに表現するための感嘆文が学習範囲として追加されています。

中学2年生の英語学習内容と変更点

中学1年生では現在形・現在進行形を学びましたが、中学2年生では過去形・過去進行形について学びます。現在形と過去形を学んだ後は、未来の状態を表す未来形を学習していきます。2021年からは、新たに現在完了形が学習内容に加えられています。今まで現在完了形は中学3年生になってから学んでいましたが、現在・過去・未来について学習する中学2年生時点で触れることになりました。

 

他にも、中学2年生では、動詞を助ける役割がある助動詞・対等な関係の文や語句を結ぶ等位接続詞・主語や動詞をサポートする従属接続詞が学習範囲となっています。さまざまなシチュエーションに対応できるように、There構文・代名詞・疑問詞・不定詞・動名詞といった分野も習得していきます。物事を比べるのに便利な比較級や最上級も中学2年生の学習範囲です。さらに、第1~5文型で英文の仕組みを学びます。文型は学ぶと英文の成り立ちが分かるようになるため、英語の理解を深めるには欠かせない分野になっています。

中学3年生の英語学習内容と変更点

中学3年生では、現在完了・時制の一致・受動態・助動詞を学んでいきます。他にも、不定詞・動名詞・後置修飾・関係代名詞・文型といった中学2年生の内容の応用を学習します。新たに追加となったのは、従来は高校生の学習範囲であった原形不定詞・仮定法です。

 

中学生で学ぶ英単語数は、2020年までは1200語程度でした。従来の中学英語の授業では、聞くこと・話すこと・読むこと・書くことの4技能4領域を伸すことを目標にしていたため、4つの目標を達成できる英単語を勉強していたのです。しかし、2021年からは新学習指導要領が改訂され、学ぶ英単語数が1600~1800語程度に増えています。新学習指導要領の改訂により、学習目標である話すことが“やり取り”と“発表”に細分化され、4技能5領域を伸ばす授業に変わっているのです。より対話重視した授業に変わっているため、その分中学生で学ぶ英単語数が400~600語ほど増えています。

英語を始めた時期で変わる学習ポイント

英語を学び始める時期は、人それぞれ異なります。英語を幼稚園や保育園に通っている頃から学び始める人もいれば、小学生や中学生になってから義務教育で学び始める人もいます。英語を学び始める時期によって、学習方法を変えると効率的に学べるでしょう。

英会話に小さな頃から通っているとき

英会話に小さな頃から通っている人は、聞く・話す・読む・書くのいずれもある程度身についているのではないでしょうか。アルファベットや英単語を書けるなら、比較的余裕のある中学1年生のうちに、文法をおさらいすると安心です。特に、中学2年生になると品詞・不定詞・動名詞といった難しい分野にすすむので、基礎を固めておくのが大事です。

英会話に小さな頃から通っているとき

英語はイメージすることが何よりも大切で、いつの状態を表しているのか汲み取る力が必要になります。現在形・過去形・現在進行形・過去進行形・現在完了はどれも状態を表していますが、同じ状態は一つもないのです。たとえば、私は本を読むという動作を英語で表すとき、始まりは現在形で終わりは過去形ですが、読んでいる最中は現在進行形となります。つまり、開始と終了がはっきりしない状態である状態動詞(love・like・believe等)は現在進行形にできません。文法をおさらいするときは、今がどの状態にあるのか時間軸を意識してみましょう。

義務教育で初めて英語を学ぶとき

英語を初めて学ぶときは、まずは授業の内容をしっかりと復習することが重要です。一旦授業についていけなくなると、分からないまま時間だけが過ぎてしまう可能性があります。英語は積み重ねなので、前に学んだ現在進行形が分からないのに、後から学んだ過去進行形は分かるといった状態になるのは稀です。現在進行形の考え方が、過去進行形にも応用できるのです。

義務教育で初めて英語を学ぶとき

最初は授業についていける状態を維持して、長期休みに入ったら文法や英単語を学んで基礎をつけていくのがおすすめです。1年生と2年生でどれくらい授業についていけているかが、受験勉強のときに大きく影響してきます。各学年で習う英単語をしっかりとマスターし、余裕のある状態で3年生を迎えられるようにしましょう。

中学3年生になってから英語を本格的に学び始めるとき

中学3年生になってから1年生と2年生の勉強を始めるときは、英単語を勉強する時間をとにかく増やしましょう。英単語を知っていると、文法が分からなくても文の大まかな意味を予想できます。英単語を制すものは英語を制するというくらいの気持ちで、受験まで毎日英単語を勉強していきます。とはいえ、英単語の勉強だけでは英文が書けないので、1年生の文法からおさらいしましょう。特に力を入れるのは2年生の内容で、名詞・形容詞・副詞・前置詞のルールを把握します。品詞の置き方をしっかりと勉強しておくと、助動詞・不定詞・動名詞・接続詞を学ぶときに理解しやすくなります。

英語は苦手意識をもたないようにすることが大事

英語に限らず、外国語を学ぶのは苦手と思っている人は多いのではないでしょうか。英語が苦手だと感じる原因は、日本語にはない考え方が理解できないからかもしれません。たとえば、日本語では「Aは~です。Aは~です」と不自然かどうかは別として、同じ名詞を何度も使うことができます。ところが英語では、「A is~.She is~.」と同じ名詞を利用するのは避けなくてはいけません。このように英語では、日本語にない考え方があるので、知らず知らずのうちに苦手意識を持ってしまうのでしょう。

 

苦手な人が多い現在完了も、日本語にはない考え方となります。現在完了とは、過去にしたことが現在に影響を及ぼしている状態を表しています。過去に起きた出来事を全部過去形で表せばよいというものではなく、状況に応じて現在完了と使い分ける必要があるのです。たとえば、風邪をひいたという出来事ひとつとっても、既に終わったことなのか、現在まで症状が続いているのかで過去形と現在完了の使い分ける必要があります。数年前に風邪をひいたということを言いたいなら、過去形で表せばよいでしょう。しかし、数日前に風邪をひいて今もまだ続いている状態なら、現在完了で表さなくてはいけません。英語に苦手意識を持っていると、これらの考え方の違いを理解するのも嫌になってしまいます。逆転の発想で、日本にない考え方に面白さを見出して勉強を進めるのが大事です。

毎日少しずつ英語に触れる

英語は日本語とはまるきり考え方が違うので、一朝一夕で身につくものではありません。毎日少しずつ英語に触れることが大切です。日本に住んでいると日本語には日常的に触れているため、難しい言葉でない限り日本語を理解できないという事態にはならないでしょう。ところが英語は身近な言語ではないので、理解するまで相当な時間がかかることが予想されます。何度も繰り返し英語に触れて、身につくまで勉強を続ける必要があります。

そして、英語は間違えても失敗してもいいので、自分から貪欲に学んでいきましょう。授業や学習塾で勉強する以外に、洋楽を聴いてみたり吹き替えなしの映画をみてみたりと、自分から学ぶ方法はたくさんあります。ちょっとした隙間時間でいいので、5分10分と勉強する癖をつけてみてください。

英語は洋楽を聴いてみたり吹き替えなしの映画をみてみたりして覚えましょう

英語の勉強方法アドバイス

英語を学ぶときは、文法を理解することと、音読をすることが大切です。文法を理解するには、全体像を掴むところから始めると良いでしょう。たとえば、不定詞は中学2年生の学習範囲ですが、受験勉強でつまずく人が多く、中学英語の中でも分かりにくい分野として挙げられています。この不定詞ひとつとっても、不定詞とは何なのか全体像を把握してから学習すれば理解しやすくなります。

不定詞の全体像を掴めば訳せるようになる

不定詞とは、to+動詞の原形です。不定詞には、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の3つの活用方法があります。名詞的用法では不定詞が名詞と同じ働きをするので、主語・目的語・補語になれます。物事を表すときに使われ、“~すること”と訳すのが大きな特徴です。一方で、形容詞的用法では形容詞と同じ働きをするため、名詞を修飾する役割があります。形容詞的用法の場合は訳し方がいろいろあり、“~するための”や“~すべき”といった風に名詞を修飾していることが分かるようにします。

 

不定詞の副詞的用法は、副詞と同じ働きをするので、名詞以外の品詞を修飾できます。文全体もしくは動詞を修飾するときは、“~するために”と訳すと良いでしょう。感情を表す形容詞を修飾する場合は、“~して嬉しい(感情)”などと訳します。ここまで不定詞についての概要をざっくりと紹介していますが、大まかな内容だけみるとそんなに難しくないように思えてきませんか。英語の勉強を始めるときは、全体像を掴むと英語を理解するとっかかりとなります。

効率良く頭にインプットする

英語を理解するために全体像を掴もうと思っても、中学の授業だけでは理解できないことがあります。分からないことを分からないまま放置してしまうと、さらに授業についていけなくなってしまいます。上記で紹介した不定詞も、不定詞より前に習う品詞を理解していれば分かりやすい内容です。不定詞に苦手意識を持ってしまうのは、その前の段階の品詞でつまずいている可能性が高いのです。授業で学習した内容を家で振り返っても理解できないときは、学習塾を使うのも一つの手でしょう。学校・学習塾・自宅で勉強を繰り返すうちに、分からない問題を一つずつ解消していけます。

興味を持って挑戦する

英語を勉強するときは、興味を持って取り組みましょう。興味を持って取り組むと記憶に残りやすいので、無理に頭に詰め込むよりも効率良く学べます。興味を持つための取り組みとしては、英語の教科書や参考書を音読するのがおすすめです。冒頭でも説明しましたが、英語は文法の理解だけでなく、音読をしてアウトプットするのが大切です。実践で身につけないと、「勉強してもどうせ英語が話せるようになるわけではないし」とモチベーションが下がってしまう原因になります。音読してアウトプットを繰り返し少しずつ話せるようなれば、モチベーションが高まり次第に興味が沸いてくるでしょう。

英語学習をするなら「いぶき学院」に相談を!

 

2021年から学習範囲が広がるため、英語を学習するのは早ければ早いほど良いでしょう。学習内容が増えた分、従来の授業スピードとは比べ物にならないほど早く進んでいくと予想されます。効率的に学ぶためにも、自己学習に加えて学習塾を利用するのがおすすめです。英語の復習・予習を受講されたい方は、いぶき学院までご相談ください。