品川区大井町の学習塾『いぶき学院』 駅から徒歩3分。中学受験・高校受験・定期テスト対策など学習していきます。

いぶき学院

勉強ができるようになる人 4つの特徴

勉強ができるようになる人は先を見ている

自分で考えようとしないと、勉強でもどんなことでも身に付きません。 自分自身の力で何とか成し遂げようとする人が、ヒントをもらい自分自身で気づき、教えを受けた時にその教えが自分のものとなるのです。自分で考えようとしない人、自分で成し遂げようとしない人、向上心の無い人、目的を持っていない人は、いくら素晴らしい指導を受けても身に付かず、その場限りのものとなってしまいます。 その場では恰好がついて、できるようになっていても身に付いていません。ですから、しばらくすると忘れてしまいできなくなります。そしてまた教えてもらうのですが、所詮その場限りなので、すぐにできなくなります。何度も繰り返すうちに身に付くことも有りますが、作業としてできるようになるだけで、そこに目的は有りません。目的があるとしたら、その作業ができるようになる事にすぎません。本来、どんなことでもその先に大切なこと(本当の目的)があるはずです。 今目の前にある事を身に付けることが、何に結びつくのかがわかって初めて、今やっている事が未来に活きるのです。

勉強ができるようになる人は正解しても満足しない

勉強ができるようになる人は、自分自身で考え理解しようとしている人です。理解しようとしている人は、1つの事に対して色々な切り口で物事を考えようとします。色々な切り口というのは、身近な事や、具体例、図や表から考えたり、前の単元や基本に戻って考えたりすることも有ります。すると彼らは理解していないことを、どこかで必ず理解することができます。彼らは教えてもらおうとしていないからです。

それに対して、自分自身で考えずに教えてもらおうという人は勉強ができるようになりません。わからない時にノートの前の方をめくって答える人がいます。彼らは「忘れたら教わればいい」と考えているかもしれませんが、本番の試験ではノートも有りませんし教わる人もいません。何も見ずに誰にも聞かないでできるようになる事が目指す姿です。そうなった時に勉強ができるようになっていくのです。 又、教えてもらおうと思っている人の中には、解っていなくてもその場ではできてしまう人がいます。本当は解っていないので、そのまま先に進んでしまっては大変です。しかも、その人が「正解=理解」と勘違いしているとかなり危険です。正解していると、周りの人が本当は解っていないことに気づきにくいものです。したがって、指導者は本当に解っているかどうかをチェックすることが必要です。同じ問題をやらせても出来てしまい意味がないので、少しだけ異なる問題をやらせたり、理由を聞いたりすることでチェックをします。このような人は「答が合っていればいい」、「やり方がわかれば良い」、「わからなければ覚えれば良い」等と考えていたり、「やり方を覚えることが勉強だ」と思い込んでいたりする場合があります。彼らは「答を出すこと」や「答が合っていること」よりも、「考えること」や「理由」の方が大切であることに気づく必要があります。

小学生には、理由を考えさせたり説明させたりし、式やそこにたどり着くまでの過程に目を向けて「それは素晴らしいことだ」と周りが受け止めてあげると良いでしょう。 中学生くらいになってくると、価値観が固まってくることや結果を捨てる不安感などから、結果より過程を重視する考え方に移行することが難しくなります。しかし、時間はかかりますが、丁寧に過程の重要さ考え、過程重視によってもたらす結果を体験することで少しずつ変化がみられるようになります。

勉強ができるようになる人は結果より過程を大切にする

中学生の理科の「湿度」の計算で・・・いきなり公式与えられて「湿度を求めなさい」と言われる。解らないけど公式に数字を当てはめて計算する。丸をもらう。正解を得られたので、「湿度」の意味は解らないけど公式を覚えて、数字を当てはめて計算し続ける。はたしてこれを学びと言っていいのでしょうか。

「よく解らないけど少し計算はできる」という子は、全く解っていないと言っていいでしょう。全く解っていない子でも0点にならないのがテストです。やり方(公式)さえ覚えて多少練習をすれば、試験で平均点前後は取れます。でも解っていないのです。そのような子たちは2つのグループに分類されます。

第1のグループは、「これでいい」、「なんとかなった」、「問題ない」、「平均より上だ」、「自分よりできない子がいる」と言う子達です。このグループの子は危険です。大げさかもしれませんが、全ての事に関して一生そのようにして生きていく可能性があります。つまり、その時が良ければそれでOKという考え方です。自分に対しても他人に対しても同じように考えてしまいますから、向上心や協調性もなく、もちろん他人への感謝の気持ちも生まれませんから感謝されません。 第2グループは、「答は出るけれど納得できない」、「良く解っていない」と自分が理解していない事を自覚し、理解したいと考える子達です。このグループの子は上手く行かない事があっても前向きに捉え、自分を見失わず困難な事も乗り越えていけると思います。だからこそ、子供達を結果で評価(判断)せず、頑張った過程を評価してあげたいものです。

試験があって答案が帰って来る前に親は、我が子が頑張っていたと思うなら、「今回は良く頑張ったね。お父さんは嬉しかったよ。」と素直に言ってあげて良いはずです。とても頑張ったと思えないならばそれは言えません。戻ってきた試験を見せられた時に、「自分としては満足している?」とか「どう思う?」とまず聞いてあげる事でしょう。 親が自分の基準(価値観)で評価することは良い方向に進みません。全ては未来に通じます。未来のために大切な事は結果ではなく過程、本人の思いなのです。結果は受け止めるもの。次につながる学びになることを子が知ったなら、その子の成長は一生です。

勉強ができるようになる人は目的を持つ

「湿度の計算がわからない」という子に対して・・・

次のように聞いてみます。「湿度って何かな?」

湿度の計算ができないと言っている子だと、答えられない子が多いと思います。答えられても教科書や参考書通りの答が返ってくるだけです。「空気の湿り気(の度合い)」とか「水蒸気の割合」とかです。あるいは、湿度の計算ができないのに公式「空気中の水蒸気量÷その気温における飽和水蒸気量×100」と言う子もいるかもしれません。 湿度の計算ができない理由は『湿度』を解っていないからです。そういう子には具体例を示して『湿度』について理解してもらうことになります。「どうして天気の単元で湿度の勉強をするのかな?」と湿度の勉強をする目的を聞いてみます。これを答えられる子はほとんどいません。「役に立つから」とか「試験に出るから」とかはもちろん答になりません。天気の学習の中で「湿度」が出てくるのは、雨が降る理由を学ぶためです。ですから、「雨が降る理由を説明できるようになるために湿度の勉強をするんだよ」と「湿度」を学習する目的を伝えることが、自ら考え理解しようとする気持ち、つまりやる気につながるはずです。

考える人は成長し続けます。考える人になるためには、答を出す事よりも問題の意味を考える事を大切にします。そして、考えようという気持ちを持ち続けることです。そのために、目的意識を持つことと結果から学ぼうとすることが大切です。子供に対しては、周りの人達は目的を意識させる事、結果で判断しない事をしていきたいものです。ここでいう目的は目標を達成することによって到達可能になること。あるいは、目標を達成するための行動を起こす活力です。

また、結果で判断しないとしても、目標を達成しなくても良いわけではありません。目標(数字)は必ず持って行動します。目標があるから、それを達成するための計画が生まれます。計画を実行することで、結果を受け止めることができます。受け止めた結果は未来への学びになるのです。

勉強はだれでもできるようになる!人の可能性は無限だ!

やる気の無い子、考え方を変えられない子の原因は様々ですが、言えることは親や周り人々の接し方に原因が多くあるということです。そこが変わらないと子も変わる可能性が低くなります。兄弟が同様の状況であるならば、周りの環境(人)に原因がある可能性大です。その原因を取り除くか、影響を軽減して本人が問題意識を持つことから変化が始まるのです。学習塾の現場で、改善されていった子たちが何人もいます。以下、事例を挙げますが、いずれの子も、周りに問題があろうとも本人の意思で自分を変えようとした子たちです。

Case study

Case1:やり方を覚える学習から意味を考える

小学6年生の途中から入塾したAさん。「速さの問題はどうやって解くの?」と問いかけ、「速さの問題ができる人たちは、速さの公式を覚えていないんだよ」と伝えると、凄く驚き「じゃぁ、どうやって解くんですか?」と食いついてきた。速さの意味を知り、線分図で問題の理解をすることで、Aさんは速さの問題が「解った」そうです。Aさんは賢い子ですから、やり方を覚える学習から意味を考える学習に切り替えた後、活き活きと勉強するようになりました。

数学嫌いになる理由は方程式が解けない事に関係があります。方程式ができなくなるのは、中学1年の4月~6月にかけて学習する「正負の数」と「文字式」に原因があります。数字には符号がついていることの理解が不足していると、最も重要な項の概念を理解ができません。これらを本当に理解していないと算数から数学に移行することができません。それで中学、高校と進級していく過程で数学嫌いになって行くのです。

 問題なのは「正負の数」も「文字式」解っていなくても、そこそこの得点を取ってしまうことです。ですから、解っていないという発見が遅れることです。簡単な方程式、x+2=5 は、x=3 とできるため、方程式が全然解っていないとは気づかない事も少なくありません。簡単な方程式は小学生でも解く事ができるのです。

Case2:考え方を変えたことで「人生が変わった!」

中学2年の5月に入ってきたBさんは、連立方程式の計算ができません。なぜなら、中学1年生時の文字式と1次方程式が解っていなかったからです。1年時の学校の試験でも平均を上回ったことがありません。なぜなら、Bさんのお母さんは結果で判断する方でしたので、Bさんは結果を出そうと必死でやり方を覚えようとしていたからです。しかし、Bさんはもともと考える子、理論的な子でした。Bさんは連立方程式と向き合い、符号についての理解、項の理解、等式の理解をしていくことで、今までの「正負の数」、「文字式」、「方程式」をクリアして、その後は平均点どころではなく、いつでも満点を目指せるような学力になりました。Bさんの言葉で忘れられないのは、考え方を変えたことで「人生が変わった!」です。あのままの考え方で生きていくと先々は・・・と私も思います。

Case3:理由を考えさせないと伸びない

算数が苦手と言って小学6年生の4月から入ってきたCさん。まじめで、素直で、頑張り屋さんで、礼儀正しく、けじめがあり、優しく思いやりのある子です。申し分の無い子だからこそ、言われた通りに覚えてしまい、言われた通りに問題を解くのです。成績は悪くは有りませんでしたが、本人が「算数が解らなくなっている」ことに気づいたのです。素直なので、理由が解らなくても「わかりました」と言ってその通りにやって解いてしまうのです。理由を考えさせないと伸びない事は明白です。Cさんには、算数、数学の公式や考え方が当たり前であることを伝えていきました。小中学時代の公式はもちろん解き方も覚えさせず、全て理由を考えさせ言わせて、どうしてそうなるかわからない事を当たり前に変えていったのです。そのようにして当たり前のレベルを上げていった結果、学校でほぼトップの成績で高校に進学していくことになります。

大切なのは“目的”と“理由”です。

勉強ができる子は“教わらない”子です。

親は我慢して何も言わずに“見守る”ことしかできないのです。 今勉強ができなくても、一生懸命やる子は考え方を変えることで大きな変化が起きるはずです。